正保二年創業 (株)加来商店 大分県杵築市

 
HISTORY

加来商店の歴史

寛永9年、「佐田屋」と称し、正保2年からは畳表の生産・肥料の調達に尽力した。

昭和25年に株式会社加来商店とし、創業370余年の歴史は、伝統を誇りつつ大胆に革新の扉を開きます。

杵築の加来家について

(株)加来商店のルーツである加来家について、そして佐田屋、今に至るまでを杵築史談会会長(元杵築文化財委員長)久米忠臣先生に紐解いていただきました。

加来の一族は、大分市の賀来神社付近の武士であったが、宇佐郡佐田村に移住し、大勢の家臣団と田畑を持つ大地主となった。江戸期に入り、商人として活躍するとき「佐田屋」を称した。

寛永9年(西暦1632年)松平重忠(徳川家康の曾孫)は現宇佐市竜王城主として配属され、土地の有力者である加来家を重用し、村役人として、商人として優遇した。やがて松平家は豊後高田城に移転したが、藩経営のため加来家を重用した。

そして正保2年(西暦1645年)豊後高田城から杵築城主となったが、この時加来氏の一部も一緒に杵築に来て商売を始めた。やがて杵築藩は畳表(七島表)全国唯一の主産地となり、全国に畳表が販売されたが、畳表の生産・肥料の調達に「杵築佐田屋」を中心に産業発展に尽力した。

「杵築佐田屋」は店や倉庫を船着場に移し、杵築藩の商業発展に寄与した。現在も店舗・倉庫(三棟)を海沿いに残し、畳表は他店に譲り、肥料専門店として活躍している。

以上の事から、株式会社加来商店(現在の会社名)の創業年は、正保2年(西暦1645年)である。

最後に、株式会社加来商店の教えは「先義後利」である。つまり「義を先にして利を後にするものは栄え、利を先にして義を後にするものは辱められる」。自分の利得ばかり先にした商いは滅ぶと言うことである。現在もこの教えを、会社の基本理念として守り続けている会社である。

平成23年3月12日(土)

株式会社に組織変更

法人化したのは昭和25年(西暦1950年)である。初代は現社長の祖父、2代目は現社長の父、そして3代目は親戚の加来氏である。現社長は4代目になる。

2代目社長は「大分の加来商店ではなく、九州の加来商店になりたい」との思いで、三重営業所の設置や車社会の到来を見通してガソリンスタンド経営を行うなど、多角的に事業を展開し、平成6年(西暦1994年)、現社長が就任し現在に至っている。

2代目社長は拡大路線により事業を広げていったが、現社長は「同じ方向性で続けていても立ちゆかない」と判断し、ガソリンスタンドそして大野営業所(三重営業所を移転)をそれぞれ閉鎖し、事業を適正規模に縮小して、本業である肥料販売へと回帰した。2代目社長、現社長共にその時の状況を適切に判断している点は共通していると言えるであろう。

今後も、住友化学と三菱商事アグリサービスの特約店として、肥料販売を主力事業に置き本業重視の姿勢は変えずに、差別化された商品を地元のお客様はもちろんの事、県外にも積極的に拡販に取り組んでいく意向である。

平成23年12月に関連会社として「株式会社佐田屋」を新たに設立した。これは、住友化学と提携して、我社独自のPB品の水稲一発肥料「軽量根づけ一発」の販売促進の為である。

これからも、先祖の思いを大切にし、会社の基本理念である「先義後利」の教えを忠実に守り続け、後世に繋げていきます。

  • 住友化学株式会社
  • 三菱商事アグリサービス株式会社

肥料生産加工販売・農薬販売・農業用資材販売・米穀取扱業

株式会社加来商店

〒873-0001 大分県杵築市大字杵築139

TEL:0978-62-2080 / FAX:0978-62-2081

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